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二日酔いのおかげではかどるはかどる

二日酔いと言うか風邪の悪化のため布団から出られない状態だったけど、幸いにして頭の方はわりとクリアだったのでガシガシ本をよむことができた。ここ最近読み終えたものとまとめて紹介。
 

SOSの猿


もう自分と伊坂幸太郎の相性は最悪なのかも。序盤こそ面白げな雰囲気ではじまるのに終盤がとっちらけで何がいいたいかよく分からない小説になっていた。虚構なら虚構を押し通せばいいのに、どうして最後になってリアリティを追求しちゃうかなあ。しばらくは距離を置こうと決めた。
 

20億の針


友達が70億の針というマンガを読んでいたので、その元ネタにあたる小説を読んでみた。外星人が地球人と同化してほかの外星人と戦うという手法は寄生獣っぽくて面白いが、こちらの方がいろいろとリアリティがあって面白かった。意思の疎通をするために使う手法が、テレパシーのような超科学的なものではなく、網膜の厚みを変化させて字を浮かび上がらせるという地道な方法だとか、アイデアが練られていて楽しい。
古典SFらしくミステリの要素が強いのだけど、そちらも読み応えがあった。20億人の人類の中から容疑者をどのように探しだすのか。なんの超絶能力も持たないただの子どもが、自分の出来る範囲で犯人を探しだそうとするもどかしさも良かった。訳し方にクセがあるので、それを我慢できれば読めると思う。
漫画の方はあらすじだけざざっと読んでみたけど全然別物みたいだねえ・・・。そっちを読むかどうかはペンディングとしたい。
 

夜明けの街で


珍しく東野圭吾など読んでみる。思わず「体験談かよ」とつぶやいちゃうぐらい生々しくてざわざわした。バレバレっすか。
主人公はヒロインにベタボレで、その割に彼女はつれないような素振りを見せたり、でもそれも演技だったり、はたまた本気かと思わせといて嘘だったり、そんなオンナゴコロに主人公がとことん振り回されるのが哀愁を誘う。そーだよねー。わっかんないよねー女の人の気持ちなんて。
容疑者Xの献身はちょっとこぎれいすぎてイマイチだったんだけど、これはドロドロしてて良かった。カラスの親指よりもラットマンが好きだったり、わりとドロドロめの方が自分はお好みのようだ。
 

100万回の言い訳


夜明けの街でと比べるとこちらの方がだいぶスッキリした感じで読める。いや、こういうのも理想の関係なんじゃないだろうかね。関係性を崩して行くのが本当にうまかった。積み上げて積み上げてもう戻れないところまで来てしまった後にやってくる破壊のカタルシスが絶妙。
似たような小説を続けて読んでみたけど、作者の性差ってやっぱりあるよね。東野圭吾の方がやっぱりズルズルしてる。唯川恵の方がやっぱりサバサバしてる。男女どちらに着眼点を置いているかの違いはあるとはいえ、いくら直木賞作家であっても作風に性差が現れてしまうんだねえ。
こういうジャンルはあまり読んでこなかったけど、たまに読んでみるとなかなか面白い。ちょっとまとめて読んでみよう。
 
はてな年間100冊読書クラブ 258/303)