花や散るらん


葉室麟を読む度に文句を付けているような気がするんだけど、今回は面白かった。時代モノの面白さというのは、史実の中に創作をうまく混ぜて行くところだと思うんだけど、それが自分にはどうしても「史実が足を引っ張っている」ような気がして楽しめなかった。
だけど今回はオリキャラが生き生きと動いていたし、史実部分もただの舞台背景ではなく、物語を面白くするために積極的に手を入れていてすごく良かった。なんというか、前作の『いのちなりけり』も今作を楽しく読むための布石だと思えば合わせて評価があがる感じ。思い入れがある分、蔵人と咲弥、斎と町子の関係の対称性が浮き彫りになって楽しめました。
 
はてな年間100冊読書クラブ 253/229)
 
これで今年度の読書記録は終了。2009年度の読書記録は74冊となりました。去年は79冊だったので、さらに読む量が減っているというのが気になるところ。まあ、1年のうち1,2か月は本読むどころの騒ぎじゃないのが要因なんですけどね。そういう意味では2010年度はさらに減りそうですが、まだ見ぬ名作を発掘し、今後出る名作を見落とさないためにがんがって読んでいく所存であります。
とりあえず今週中に、独断と偏見で選ぶ『2010年の10冊(ぐらい)』を選考する予定。振り返るのも一苦労だなあ。

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