龍神の雨

ミスドで一気読み。

一口にミステリと言っても作家によって全然スタイルが違うよね。道尾秀介の場合は、トリック自体はシンプルだけど、心理的盲点をつくことで積極的に読者を騙そうという感じがあって好き。それぞれの登場人物の内面が語られていくけれどそこにすべての真実があるのではなく、語られなかった欠落部分を重ねあわせることで一枚の絵が出来上がるようなイメージ。パズルのピースを組み合わせて絵を作るんじゃなく、欠けたピースが絵になっている。
 
ちょっとしたボタンの掛け違いのようなすれ違いなのに、わかりあえないばかりに殺人までに発展してしまうというテーマが、作風とぴったりあっていて読み応えがありました。
 
はてな年間100冊読書クラブ 241/229)

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