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あっさり味で大盛り

今年一番の期待外れ。

期待と共に読み始めたけど、『鴨川ホルモー』や『鹿男あをによし』とは作風を異にしていて肩すかしをくらった気分。
一人一人の登場人物を掘り下げていくせいで持ち味の軽妙なテンポが姿を消しており、ボリュームの割に中身も薄くなっているのはどうだろうか。最近ミステリをよく読んでいるせいで、トリックのネタが割れているのにだらだらと引っ張られたのには耐えられなかった。結末がありがちなのはいいとして、それならばもっとさっくりとケリをつけてほしかったなあ。
もっと、万城目学らしさを大事にして欲しかった。
 
最近は忙しくて週に1冊程度しか本を読めないので、外れを引くとかなり身にこたえる。薄さで読む本を選ぼう。
はてな年間100冊読書クラブ 211/229)
 

本といえば

この前の地震で本に埋もれて亡くなった人がいたけれど*1、本に埋もれて死ぬというのは本好きなら本望だろうな、と思った。本だけに。
だけど逆に「あれとあれとあの本も読みたかったのに!」ってなるかもしれない。あの世でも本が読めれば良いのだが、どちらにしても、蔵書が山ほどある方はご自愛していただきたいものです。特に緋色さんとか。
 
最近はまっているのが花輪和一の『刑務所』シリーズ。

どうもこれを読むと「塀の中も悪くないな」と思ってしまうのが良くない。その牧歌的な空気、大の大人がたまに食事に出てくるお菓子を待ちわびたり、正月の献立を思い描いてよだれを垂らしたりするのが良くて何度も読んでしまう。
刑務所の中でテレビを見たり本を読めるというのが面白かった。これでは娑婆にいるのと代わりあるまい。違いといったら酒とタバコがないくらい? それならほとんど支障が無い気がするなあ。

*1:ご冥福をお祈りします