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世界を救うのは二番目に

読書

前半はすごく面白かった。

「とりあえず人が塩の柱になっちゃうの」押しからの怒濤の展開はすごく良かったけど、解決編からどんどん盛り下がっていく。阪急電車でもそうだったけど、物語が解決した後の後日談はいまいちだねえと思ってたら、後書きを読んで後半部分は作品発表後につけたされたものだと分かって納得した。どおりで勢いに差がでているわけだ。
作品世界を大事にするあまり自分でスピンオフを書いてしまうというのは、作者としては面白かろうけど読者としてはどうだろう。ああ、この話の続きはどうなるんだろうという断ち切りがたい想いというのも作品の魅力の一つだとすると、安易に続編がでてしまうと続きが気になるという気持ちの反面、拍子抜けしてしまう。
スカイクロラのように最初から長編を意識しているものは別だけど、元々1本で終わったものを続けるのは無理があるよな。鴨川ホルモーも続きは余計だったし。
はてな年間100冊読書クラブ 209/229)
 
ちょうど今見ているアニメ『東京マグニチュード8.0』に近い、日常を危機的な状況が襲いかかった様子が描かれているけれど、先が見えない分『塩の街』の方がもっと殺伐としている。少なくとも今の日本では、大地震が起こった程度では暴動やら火事場泥棒やらが起こるとは思えないけど、原因不明のままに徐々に体が塩と化してしまうとなれば話は別だ。
だけど見ていてそら恐ろしさを感じるのは、より現実よりの東マ8の方なんだよな。暴徒に襲われることよりも、トイレ待ちの長い列に割り込んだ割り込まないで喧嘩になる方が恐いと感じるのは、平和ボケしている証拠なのかもしれない。