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ある意味でカメラマンだし

で、バリウムですよ。初めてだったので懇切丁寧に説明を受ける。

「この薬が胃の中で発砲します」
「えっ」
「えっ」
「飲んだら発砲するんですか」
「はい。口の中で発砲するといけないのでこの水ですぐ飲み込んでください」
「なにそれこわい」
「えっ」

みたいな会話はなし。最初に飲んだ発泡剤のおかげでバリウムにちょっと酸味がついて、意外と飲みやすかった。こんなに飲むんかい!? とは思ったけども、それでも昔よりは量は減ったらしい。
 
ゲップをこらえつつ診察台に乗ってからが本番だった。ごろんごろんと廻される。飲まされる前のバリウムとか、抜いたあとの血が凝固しないようにぐるんぐるんと廻ってる、あんな感じに転がされる。
ただ、技師の人がいい味を出していたのが救い。

「はいちょっと左向いて」
ゴロリ
「はいいいよ〜、次は右を向いて」
ゴロリ
「ちょうどいい角度だよ〜。次はそのままうつぶせになって」
ゴロリ
「いいね〜、ちょっと台倒しますよ〜」

こちらはほとんど実話。ちょっとした篠山紀信か、さもなくば村西とおるのようだった。
検査技師の彼も本来はキャメラマンになることを夢見ていたが、生活のため夢を諦め今は胃レントゲンを生業にしているのかもしれないなあ。