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アハモジャ体験

日常

はこだて未来大学開学10周年記念講演会に行ってきた。講師は茂木健一郎先生。未来大学で茂木先生の公演を聞くのは2回目になる。
今回は一般の市民を対象としていたので、前回の講演(脳科学の現在と未来のテクノロジー - 鵜の目鷹の目)の内容を柔らかくかみ砕いた内容になっていた。
 
詳しい内容は前回の記事を見ていただくとして、面白かったワードを箇条書きにしてみる。
 

  • 子どもにとって大切な人に見られていないことは起こっていないことと同じ。人にとって”人に見られている”という感覚はそれだけ大事なもの
  • 人はコンビニに入って(たとえば)ビールを買うとき、人は2秒で商品を選ぶ
  • これでは到底合理的な判断はできないが、生物にとって一番重要なのは時間なので、いつまでも悩んでいるわけには行かない
  • 判断を途中で切り上げるメカニズムがに生物には備わっている。

ここが一番面白かった。コンピュータに計算をさせると、答えが出るまで永遠に考え続ける。人がBreakキーを押すまでずっと。でも生き物は獲物を前にして右から襲うか左から襲うかにいつまでも悩んでいては餓死してしまう。そこで、思考をある程度のところで切り上げる必要があったのだな。
このメカニズムがコンピュータ将棋で言うところの『枝切り』という手法に近いのが面白い。
 
だが一番面白かったのは講演の内容より、その後で行われた質疑応答だった。二人目の質問者が開口一番こう言った。
私の娘は生後1カ月で、髄膜炎により脳の右半球を失いました
いきなりディープな話を! 質疑応答で解決できる話なの? と思ってドキドキしていたら、茂木先生はこんな話をし始めた。

  • 失われたのが右半球で不幸中の幸いだった。左半球が無事なら話ができる。
  • 私が取材した人に、事故で右半球を失った人がいるが、大学に通って脳と音楽の研究をしている。
  • 脳の細胞は一度死んだら生き返らないが、使われていない細胞がネットワークを結び、失われた機能を補完させることができる。
  • 全く計算ができない人がいたが、一日8時間暗算の練習をした結果、4桁の数字の累乗も暗算で出せるようになった。
  • その人の脳の活動を調べたところ彼が計算を行う際、本来なら計算に使わない脳の部位、頭頂部などの部分が活発に動いていることがわかった。
  • 脳が失われてもリハビリによっていくらでも回復することができる

 
詳しくは9月に放送されるスペシャル番組を見ろということだったけど(笑)、さらさらと難問に応える茂木先生はすごかった。
 
近いうちに内田樹も未来大学に来るらしい? それも見に行きたいなあ。

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