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第68期順位戦B級1組2回戦

幸先の良いスタートを切った渡辺竜王は2回戦で阿部八段と対戦。家に帰って棋譜速報を見るとまだ22手しか進んでいない!?
「2日制じゃないんだから」と思ったら千日手による指し直し局であった。
1局目は後手の渡辺竜王穴熊に阿部八段が手を出せず、お互いに手待ちしあって千日手になった模様。普通なら後手だったのが指し直し局では先手で指せるのでラッキーと思うのだけど、今は後手の勝率が高い時代なので得かどうかは分からない。指し直しで終局が遅くなるので、若い渡辺竜王の方が有利とも思えるが・・・。
 

指し直し局

後手阿部八段が一手損角換わりを選択。棋聖戦第2局は木村八段の一手損角換わりで勝利していたので不安な出だし。
先手の渡辺竜王はいつもどおり棒銀を、阿部八段は早繰り銀を採用して以下の局面。

後手に飛車先の銀をさばかれて8八歩と受けた局面。棋譜コメントによると
「△5五角の筋を受けた手。ここで△3九銀が好手で、▲1八飛△2七角で後手が指せそうという評判。」
とのこと。△3九銀に▲3八飛だと、△4九角▲3四飛△5八角成でピンチだけど、7七桂と跳ねて大丈夫そうに思えるのだが・・・。なぜ1八飛?
とはいえ攻められていることには違いない。本譜は△8七歩▲同歩△5五角と進んで見るからにまずい形に。

△3六桂が△6八金▲同飛△同銀成▲同玉△8八飛以下の詰めろなのだが、ここで▲5五角と打つのが見事な詰めろ逃れで、最後の△8八飛が打てず渡辺勝ちとなった。なんという逆転劇!
1回戦と同様、敵の攻めを呼び込んでカウンター勝ち。相手の切っ先をギリギリのところで見切って勝つ将棋が最近の渡辺竜王の持ち味となっているようで、見ていて毎回楽しい。
 

その他の結果

深浦・久保も勝ってタイトルホルダー三人衆は揃って2連勝。やはりこのメンバーはB級1組では頭一つ抜けているといった印象だ。だけどA級に上がれるのは2人だけなので、この3人同士の対局から昇格争いの行方が見えてくるだろうと思われ。
渡辺竜王は6回戦から厳しくなってくるので、少なくとも5回戦までは星を取りこぼすことの無いよう戦ってもらいたい。