定額給付金と役人マインド

本業が暇なので明日から他の部署の手伝い。5日間×3時間の単純作業はおいしい。ちょっとした定額給付金だ。
1台しか無いDSiを巡って取り合いが起こっているので、このお金が入ったらもう1台買おうかと考えている。買うのはもちろん春日カラー。
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ではなく普通に白だな。
 
実家にタイヤ交換に行ったら父親定額給付金の手続きに腹を立てていた。
北斗市は申請書と通帳のコピーと身分証明書のコピーが必要*1ということになっているが、個人情報を渡すのが嫌で身分証明書の写しは同封しなかったのだという。そうしたら「必要書類に不備があります」ということで返送されたので(当然だ)頭に来て怒鳴り込んできたとのこと。
「こんな個人情報を渡して、きちんと管理できるのか!」
 
まあ、お怒りはごもっともなんだけど役所っていうのは常に最悪のケースを考えているから、普通の人がワリを食うことになっちゃうんだよね。
まず身分証明書のコピーをつける理由から。
たとえば申請書が盗まれた場合。文書を発送する時期は事前に広報してあるから、それにあわせて集合住宅を張り込んで郵便受けから根こそぎ盗むことが可能だ。振込先は任意に変えられるから、身分証明書の添付が無かったら本人だと分からずに振り込んでしまう可能性があるのだ。
続いて通帳のコピーをつける理由。
こちらも偽造防止の他、銀行名・支店名・口座番号の書き間違いを防ぐ意味が強い。いったん記入ミスで振込に失敗したら、口座番号を改めて文書で(電話で個人情報は聞けない)問い合わせて回答を待たなくてはならず、その間に他の人の振込がどんどん処理されてしまうから、本来入金される日と比べてものすご〜く日数がかかってしまう。
別に遅れたっていいんだよ。死ぬわけじゃないし。そいつが悪いんだし。だけどそいつがもしクレーマーだったら担当者はその処理に丸一日忙殺されて、その他の善良な市民の方々の手続きが遅れてしまうことになってしまう。
 
ごく一部の悪人とクレーマーが存在するせいで、それらを防ぐ手だてのために他の99%の市民が面倒くさい手続きに巻き込まれなければならないんだよ、と説明したら、「分かった分かった」と言いながらかわいそうな人を見る目で見られてしまった。なぜだ。

*1:函館市は身分証明書をつけるのをやめることになった