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ダイジェストでお送りします

スナック感覚に死の淵へご案内。

ラストシーン―夢を追いかけ散っていった冒険者たちの物語

ラストシーン―夢を追いかけ散っていった冒険者たちの物語

冒険によって命を散らせた人々を集めたWikipediaという感じ。文章が変に翻訳調で、それさえ気にしなければ「波瀾万丈」的な番組を見ているようでスラスラ読めた。
当書は植村直己などのれっきとした冒険家の死も取り扱っているが、それよりも胸を震わせるのは、まるで死に場所を求めて旅立つような、前向きな自殺とも言える行動を起こすなんでもない、市井の人間たちの生きざまだ。いや、死にざまだ。死ぬなら物陰でひっそり死ねばいい。だがその無意味さ・不条理さががなんとも人間らしいのだ。
高校をドロップアウトしてアフリカへ旅立ち、サハラ砂漠渇死した上温湯隆の心の内は、どのようなものだったのだろうか。現代日本においてはありえない、渇死という壮絶な死にざまに心を奪われる。
 
はてな年間100冊読書クラブ 152/200)

分かった。この本をを読んでから『サハラに死す―上温湯隆の一生 (講談社文庫)』読めばいいのだ。