意外と深い

運だけに左右されるゲームは好きじゃありません。負ければ悔しいし、勝っても空しいだけ。自分の頭で考えた結果で負けるのであれば納得できるし、その結果を次に生かすことができます。運要素の濃さでいろんなゲームを分類すると、
 

グループ1 運の要素が薄い

将棋、囲碁、オセロ
 

グループ2 運と技術が半々

マージャン、バックギャモンモノポリー
 

グループ3 運の要素が濃い

トランプゲーム全般、ギャンブル全般、宝くじ
 
こんな感じになると思うのです。
将棋や囲碁では、基本的に運が絡んでくることはありません。頭の中で迷った挙句、指さなかった手のほうが良かったことはあるかもしれませんが、自分でどうこうできない部分ではないので、ゲンミツに言うと運がいい悪いではないですね。読みが足らなかった、相手のほうが一枚上手だったということになります。
 
運の要素と技術の要素が半々くらいのグループは、グループ2のゲームと比べてルール自体はゆるいのですが、サイコロという不確定要素を盛り込むことで、ゲームの面白さを押し上げています。究極的には運だけで勝つことも可能ですが、*1多少運が悪くても技術でカバーできる部分が大きいために、上達も見込め、飽きずに続けることができます。
 
グループ3のゲームは勝敗の結果に、自分の実力が反映されることはほとんどありません。たとえばパチンコで「何回転したからもうすぐ来る」と思ったり、競馬で「この馬は最近成績がいいので来る」と思ったからといって、その思考が勝負に影響することは全くありません。このグループのゲームにおいての戦略というのは「功徳を積めば来世で幸せになれる」というような、宗教に近い存在に過ぎません。
頭を使わないのでみんなでワイワイ楽しむには良いのですが、純粋なゲームとしての面白さは薄いと思っていました。
 
 
ところが今回、とあるトランプゲームに大いにはまりました。それは、
 
7並べ
 
数あるトランプゲームの中でも、運要素100%のゲームだと思っていたんですよ。ところが今回、大人4人で遊んでみたところ、これが意外と面白い。
なんといってもパスが熱すぎます。4人全員パスとか普通にあって信じられない(笑) みんなで「止めてんの誰だよ〜」と悲鳴を上げる様子が、かなりアホで楽しかったです。ていうか、7並べで感想戦とかしないでしょ、普通。でもそうやって続けているうちに、傾向と対策みたいのが分かってきて面白いのです。
他の人の持ってるカードによってはどうしようも無い局面もありますが、それでもドンケツを踏まないことだけを目標にすれば、意外と戦略でなんとかなる部分があります。もう少しルールをいじればかなり面白くなりそうな予感が・・・。
例えば最初にチップを10枚持ち、7を出した人は枚数が少なくなって有利なのでまず場に1枚出す、そしてパスを1回するたびに場に1枚出す。勝った人が場にあるチップを総取りにする、とかどうでしょうか。完全にチップがなくなった人はチップを買うなり罰ゲームをするなりすると良いと思います。
 
単純に思えたゲームも意外と奥が深いと知りました。でも結局のところ、一緒にゲームをしたメンバーが良かったというのが一番だったのかな。時間を忘れて遊べることってなかなかありません。次に会うときが楽しみです。

*1:例えばバックギャモンでは、ずっとゾロ目を出し続けていれば一方的に勝利できます