買うか借りるか
読む本は図書館で借りているのがほとんどです。なぜなら、買っても置くところが無いから。1年間に100冊も読んでいたら、すぐに居住空間がなくなります。
図書館においていないラノベは買うのですが、読み終わるとすぐAmazonマーケットプレイスに出してしまうことが多いです。基本的に一度読んだ本は、よっぽどのことが無い限り読み直すことはありません。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/11
- メディア: 単行本
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いよいよ完結、ということでワクワクしながら手に取ったのですが、期待を裏切らない大団円に満足しました。3部作のところを一冊引っ張っただけのことはあるかな、と思います。
国防か個人の権利か、テロを恐れて憲法を変えるのか、こういう視点から語れるのはさすが軍事マニアの有川浩、といったところではないでしょうか。特にアクション部分がこれまでで一番良かったと思います。ラストがベタベタながらもシリーズの冒頭をオマージュにした、きれいなまとめ方になっていてすっきりと読み終わることができました。
メディアミックスが激しい図書館戦争シリーズですが、漫画化に続き今度はアニメ化だとか。北海道だと『墓場鬼太郎』の枠で放送されるのかな? マンガのほうは・・・、ですが、アニメのほうは結構期待しています。1クールでどこまで話が進むんだろ。
92/100
- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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角田光代というと『Sweet Blue Age』を読んだときのイメージ、蜂蜜にメープルシロップをかけたような甘ったる〜いものを書く人だと思っていたので、最初は読むのを敬遠していたのですが、意外と(失礼)本格派で驚きました。
淡々と語るその文体が、じわじわと心に忍び寄ってきます。怖い。不安をかきたてられるような怖さがあります。
取り返しのつかない体験。その後の人生を損なうような事件。その本当の原因は加害者にあるのか、被害者にあるのか。価値観をぐらりぐらりと揺るがすような展開に心を奪われ、一気に読了してしまいました。
ラストもじっくりと感動的で、読後の余韻がしばらく後を引きました。取り返しのつかない事件、それは、取り戻すことができない時間でもあったのかもしれません。
93/100