いい本。名作じゃないけど心に残る本。

面白い面白いと思いながらページをめくっていたら終わっていた、そんな本でした。

鹿男あをによし

鹿男あをによし

言ってみれば『坊ちゃん』の本歌取りです。だけどそれだけじゃ済まされない何かがあるな、と思うのはやっぱり舞台が女子高だからかですか。そうですね。
 
"野性的魚眼"は堀田=鹿ってことだと思ってたんだけどな〜。ある意味そうだけど。剣道のシーンは初段を持っている自分から見ても◎。あるサイトで「鹿に変身するような小説が直木賞をとるわけが無い」と言われていたけど、確かにそれには同意だけど(笑)賞レースからな離れたところにあるのが名作では無いとは決して言えないと思います。少なくとも今回の直木賞ノミネート作品の中ではNo.1の作品でした(今『玻璃の天』を読んでるので断言は避けるけど)。
 
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