読書の記録

 今回はあまり良くなかったので続きにします。
 

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

 ようやく3巻まで読んだ。全般的に面白いし読みやすいけどあっさりしすぎです。そのうえインターハイの様子も兄の怪我も恋の行方も書かずじまいで尻切れトンボ。だらだらと引き延ばした挙句この仕打ちですか、と思ってしまいました。3巻分けずに一気に読んじゃう方がいいですね。多分1日あれば読めると思いますし。
 良くも悪くもマンガ的でした。あまり頭を使わず読みたい人向け。
 
花まんま

花まんま

 大人のファンタジー、と評する人もいるけど自分は完全にダメでした。何がダメってこの本の裏テーマが"差別"だから。舞台が大阪だから朝鮮人も部落出身者も出しやすいだろうし、そこに突っ込んだからこその直木賞なんでしょうけど。別に差別から目をそむけようとかそういうのではないけれど、タブーをちらつかせて心をざわつかせるような作風は好きにはなれませんでした。
 差別もの以外でも、表題作の『花まんま』も後味の悪い話だったし、『妖精生物』も救いが無い。『凍蝶』は途中までは良かったけど、そこまで見せなくても・・・、という結末にウンザリします。やりきれない気持ちになりたい人向け。
 
37/100