思い通りに行かないもどかしさ
タイトルを見て椎名誠『ねじのかいてん』へのオマージュかなと思ったのですが、全然違いました(笑)
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/12
- メディア: 単行本
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SFに付き物の小物も充実しているのですが、多少説明不足だったり蛇足だったりするものもあって消化不足。特にHIDSは必然性を感じられないままに殺し技として使われていたのに不満を感じます。
それでもかなり"読ませる"作品だったことは事実。割と厚めだったのに一気に読了してしまいました。説明不足に感じたのも、今のSFだとよくあることなのかもしれないし。『失われた町』にしろ『終末のフール』にしろそうだった。科学的な説得力が無くてもSFは書けるのだが、文章力だけで無理を押していかないといけないせいで綻びがでやすいということなのかもしれません。
13/100