頭脳のスポーツ

 今回のアジア競技大会では「チェス」が正式種目として実施されています。最近やり始めたばかりの自分もかなり注目しています。doha-2006.com
 1日目の競技が終わって小島選手と中川選手がともに1勝1敗1引き分け、南條選手が3敗です。連敗とはいえ相手はグランドマスターとFIDEマスター二人。レーティングの差も大きいし、こういった世界大会の経験も少ないと実力が出し切れない部分があるでしょう。
 
 本音を言えば「羽生を出せ」と言いたいところ。羽生王位ならば今回の対戦相手と互角くらいのレーティングを持っているのでかなり善戦できたのではないでしょうか。本業が忙しくても日本の代表として世界と戦うのならば、スケジュール調整もできたはずだと思うのですが。
 とはいえ、将棋>>チェスというイメージがついてしまったら本末転倒なのでそうはいかないのでしょう。江戸時代の話ですが、当時は囲碁の名人が将棋の名人も兼ねていたところ、後で別に分けたところを今の将棋の隆盛があるように、他の競技の第一人者をトップに据えるのは(実力がどうあれ)好ましくないことかもしれませんね。