人間セキュリティホール

こんにちは。久方ぶりに出社したら、権限がアドミニストレータに変更されていた男です。やばいです。管理者権限がこれほど危険なものだとは。
システム担当は腰が重いものと決まっています。多分どこの職場でもそうでしょう。「いつまでたったらできるんだよ(怒)」とイライラすることもしばしばですが、その理由が今日分かりましたね*1。なんてったって自分の存在が一番のセキュリティホールなのだから、慎重になるのも当然のこと。なって初めて分かる責任の重みです。
そんなこんなで今日はあっという間に一日が過ぎました。当分はこの調子でしょうね。
 
それから、懸念していた通りにやってきました。禁煙の敵「一本お化け」が。職場に復帰したら絶対出ると思っていたので案の定です。ここ1週間ほどはニコレットのお世話にもならず、普通のガムかアメで口寂しさをごまかせていたのですが、忙しさからくるストレス、でもなくて、習慣が蘇ってくる感じでしょうか。疲れてくると自然に体が逃避のためにタバコを求めるんだなぁ、と思いましたね。
とはいえ、あまり客観的に自分を見つめていると危ないので、頭の中でタバコのイメージが浮かび上がってくる瞬間、「タb・」くらいのところで口にラムネやらバームクーヘンやらを突っ込むことで難を逃れました。徐々に「タバコ依存」から「ガム依存」へ、そして「なんか食べる依存」へとスライドできてますね。えらいぞ、自分。
 

読書の記録

ニセ科学本に胸焼けがしたので、質の良いパロディを読んで口直しをする。学生時代に別役実の真説・動物学大系シリーズは読破しているのだけど、久々に読んで改めて氏の想像力の広がりに感動した。このぐらいの文章力を持って説得してもらえれば、どんな珍説・奇説も信じてあげたい気持ちになってくるだろう。
カンガルーが鳥ではないことを他人に説くことの困難から、鳥類学から理論鳥類学への飛躍まで。学問への深い知識と愛情・そして卓抜したユーモアのセンスが無ければこのような本は書けるまい。碩学でなければパロディは書けないと言っても過言じゃないと思う。その分ハードルは高め。読者にも知識が無ければ面白さは伝わりにくいので、誰にも勧めない作家です。自分だけが何度も読んで、深く楽しめればそれでいい。
 
余談ですが、こういう父のことを、少女時代のべつやくれいはどういう気持ちで見ていたんでしょうか。猫を主食とする動物のことを考えてニヤニヤしたり、こんな人を食った本を書いてみたりする父親。想像するだに楽しそうです。

*1:むしろそういうことをうるさく言っていたせいで電算担当にされたのかも、と思うと気が重い