閉じない窓は無い

現在114円30銭くらいでしょうか。G7の円高容認発言のあおりを受けて、ドルは対円で下落を続けています。
昨日の朝のチャートに驚いて115.76円で買いを入れたものの、あっさりと115円を素通りししてしまいました。現在は113.96円で買い待ち中ですが、成立するとレバレッジが20倍を上回るのでEUR/USDを損切って買い支えるつもりです。
そこまで愚劣にドル買いにこだわる理由は以下の3点です。

  1. 中国の動きによる円高は、一時的なものに過ぎない傾向がある
  2. 日米のファンダメンタルに大きな変化があったわけでは無い
  3. 1月から続くレンジを抜けたと判断するのは時期尚早である

去年の7月、中国元のバスケット化により大きく円が買われる展開になりましたが、結局は大きく流れを変えることはできずに終わりました。中国における外貨準備高は確かに大きな問題ですが、それによって日米の経済状態が大きく変わるということはないと考えます。乱高下を生むことはあってもそれが今後の動きを変化させることにはつながらないだろうと判断しました。
また、USD/JPYについてはこれまで大きなニュースが無くレンジ相場を繰り返していたこと、EUR/JPYについては(私がキャッチできないだけかもしれませんが)なんとなしに上がっていったこと、この2点が大きなフラストレーションになって投資家を支配していたのだと考えます。今回の発言をきっかけにしてたまっていた鬱積をはらしているように見えます上値を試され続けていたユーロもいい水準まで戻りましたし、今度はドルが下値を確認する動きになっているだけ、それぐらいの認識です。
レンジ相場を抜けたかどうかについては希望的観測にすぎず、これに足をとられる可能性もあります。レンジは破られるものだからです。
 
前向きに考えられる理由はやはり、余裕を持って運用していたことに尽きると思います。仮に絶対防衛戦である113円50銭まで下落したとしても、EUR/USDを切り捨てれば原資からプラスマイナスゼロで5万ドルのドル買いポジションを持っている状態になるだけにすぎません。含み益は失いますが再スタートを図るには十分です。
 
閉じない窓はありません。希望を持ってドル円120円時代を待とうと思います。