3日目

手術前

昨日は眠剤ドリエル)を飲まされたせいで爆睡でした。これから点滴と麻酔を受けて手術です。脊椎に注射をされるのが痛そうで、でもチクっとするだけだという経験者もいて、どっちにしろまな板のうえの鯉であります。

手術終了

ストレッチャ−で運ばれて手術室へ。テレビや映画とおんなじで壁はグリーンだ。あいにくメガネが無いので細部までは確認できなかったけど、無影灯やらピコンピコンする心電図やらを見ているうちにいやがおうにも緊張感が増していく。
 
全裸になり、エビのような姿勢になって脊椎に注射される。心配していたけど本当にチクっとするだけ。歯医者さんで歯茎に打たれる注射に近い感覚。打つ前にヒフに麻酔を塗られてるのかどうか知らないけど、ブチュっと体の中に入ってきて、液体を出されている感じがもわ〜んとするだけだった。むしろ朝手首に打たれた点滴の方が痛かったくらい。楽勝です。
最初はなんだか下半身がぽかぽかすると思っていたら、だんだん寒くなってきた。医師が僕の体にアイスノンをつけて、冷たいかどうか尋ねた。そういえば痛覚と冷感はおんなじ神経だった(爪痛し→冷たしみたいな)と聞いたことがあったけど、冷たいのが分からない理由が麻酔が効いてるからなのか体が冷えているせいなのか分からない。とりあえず冷たくないと答えておく。
下半身がしびれたころでまず尿道に管を入れられるのだけど(そうしないとダダ漏れになるので)、その役が結構かわいい看護士さんだったので何とも複雑な気持ちだ。おばちゃんならまだしも、かわいい女の子に自分のものを見られてしまうことというのははたして嬉しいことなのか、恥ずかしいことなのか、情け無いことなのか。むむむむむ。こんなどうでもいい悩みをよそにビジネスライクにことを進めていく彼女。とりあえず手術台に移されるときも、なるべく平常心をキープできるように心掛けた。手術台に乗ったあたりから猛烈に寒気が強くなり、さっきの看護士さんに頼んでタオルを2・3枚かけてもらう。それでもしばらくは震えが止まらないくらい寒かった。麻酔のせいで恒温性が保てなくなったのかしら。謎です。
 
執刀が始まって全身麻酔じゃないことに気づいた。これじゃ半身麻酔じゃないか。かなりしつこく全身麻酔だと聞かされていたのはなんだったのかと。それとも局部麻酔という言葉の対義語としての全身麻酔であったのだろうか*1。楽でいいんだけど、まあ。頭が少しぼーっとするものの、意識ははっきりしているし、医師の言ってることが聞こえる方が楽しい。「もう切っていいかな」「痛いっていったら○○塗ればいいよ」とかいうのは聞こえない方がよかったけどw ちなみにBGMはミスチル
手術中、例の看護士さんが「大丈夫ですか」とこまめに聞いてくれる。ああ、かわいいうえに優しいなあ。抗ナース耐性が低かったらイチコロであった。制服モノに興味が無い私であったが、裏を返すとこういう実体験なしには制服フェチにはならないのかもしれない。自分が絶対的に弱っているところで助けてくれるところとなんて、いかにもフラグが立ちそうジャマイカ。
 
そんなことをぼんやり考えているうちに手術終了。1時間半くらいであっさりと。下手したら切られながら眠っていたかもしれないくらい静かでスムーズだった。眠いのは麻酔のせいだろうけど、いっぱい血を失ったせいってこともありそうだ。横目で見ていたら盛大にドレーンで血やらなんやら吸い取ってたんだけど、その程度じゃ輸血なんて不要なんだね。でも400ccの献血でも貧血気味になってしまう自分としてはちょっとアレだ。レバー食いたい。
昨日までのお気軽入院生活は終了です。明日からはT字帯を締め直して頑張ろう。

*1:後日分かったのだが、執刀医的には全身麻酔だと考えていたが、麻酔医的には下半身のみでOKとの判断だったとのこと。その方が体の負担も少ないし、もとよりその内容で同意書も書いてたし