なぜベストを尽くさないのか
- 作者: 上田次郎
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2004/06/29
- メディア: 単行本
- 購入: 11人 クリック: 220回
- この商品を含むブログ (66件) を見る
東京からすげー偉い人が来てお話をされていったんだけど、
なんつーか、デキる人。改革者。
デキるパワーがバリバリと放出されてて、
話を聞いてるだけでパワーが沸いてくるような気がした。
「オレはこれまでこうやって来た」
「だから今後もこうやっていくぜ」
57歳という年齢を、定年まであと3年だなって決して思わない人だった。
理想を追い求めて、それを実行する情熱。
周りの連中だってサボってるから、とか
あんな上司に期待してもダメだ、とか
ベンチがアホやから野球がでけへん、とか
そういうことを言っている人間が一番ダメだ、と話を聞いて思った。
自分が最初に動かないでどうするんだと。
誰かに変えてもらう事を期待していちゃダメなんだ。
それで自分の意にそぐわないからって、文句を言う権利は無い。
それが嫌なら自分が改革する側に立たなくちゃならないんだ。
まずは自分から動き出せ、と。
「修身斉家治国平天下」という言葉がある。
中国の四書五経のうち『大学』に書かれており*1、
高校の古文の先生に教わってから座右の銘的な言葉になりました。
意味は
天下を平らかにするにはまず国を治めなさい
国を治めるためには家をととのえなさい
家をととのえるにはまずわが身を修めなさい
つまりアレですよ。Do your Best!ってことですよ。
大きなことを手がける前に自分のことをしっかりやれ、と。
そうすればその姿勢が回りに広がっていって、
しまいには世界中が良くなるんだぜ。
こんなことを考えていたら頭の中に上田次郎が現れて
「なぜベストを尽くさないのか」
と怒鳴られました。
そういえば、当の自分が、ぜんぜんベストを尽くしてない。
常に4割ぐらいのパワーしか出してない。
50Kmの道路を5速に入れて走ってるような。
あいつに比べたらこんなに仕事が出来ている、とか
上司に評価されるわけじゃないし、とか
そういう愚痴をこぼしているのは結局自分じゃねえかと
気づいて
わりと鬱。
だからといってその代わり明日から頑張ろう!とか考えないで、
いいや、異動したら4月からそっちで頑張ろう
このまま残ったら新年度からバリバリやるからさ
なんて思ったりしちゃったりして、なおのことヘコんだり。
「能ある鷹は爪を隠す」を気取ってベストを尽くさないでいる間に
いつの間にかベストを"尽くせない人間"になっちまったのかもしれない。
自動車のエンジンだって高回転に回さないでいると吹けが悪くなったりするらしい。
明日はちょっと頑張ってみようかな。