悪夢

あんまり夢を見るほうじゃないけれど、体調が悪くなると悪夢を見る。こんな夢。

夢の舞台は江戸時代。
藩対抗の算術大会があるのだが、うちの若様は頭が悪い。そこで家臣の息子の中でも出来がいいのを選んで指南役にするが、どうしようも無いくらいに覚えが悪く、最初は優しかった指南役の子供もだんだん声が荒くなってくる。
「なんでこんなことも分からないんですか!?」
と叱ったところで若様ブチ切れた。手元にあった文鎮で殴りつける。何度も何度も、何度も何度も何度も顔に打ち付ける。異変に気づいた家臣たちが部屋に駆け込んだときには時すでに遅し、少年の頭はザクロのように割れ真っ赤なかたまりと化していた。それでもなお少年は死ねずにいる。文鎮が叩きつけられるガツッ、ガツッ、という音と、少年の痛みと絶望と狂気の叫び声が、いつまでも、いつまでも響いていたとさ。
それでは質問です。
Q1.少年がどのような行動をしていても結局は死にます。
Q2.この少年はあなたです。

少年の叫び声をバックに質問のナレーションが流れた瞬間がすごく怖かったです。ていうか質問じゃないし。