長万部毛がにまつり ☆☆☆☆☆

"まつり"と冠するからには特産品を喰わせなければならない。そういう意味ではこのまつりは100点満点だ。毛がに早食い競争も、磯舟曳き大会も、こういうイベントでなければ見られない感じの、いい意味のぬるさ。それがまたすごくいい。
特に気に入っているのは、もちろんカニ。いや、ただカニを食べるだけではなく、青空の下バリバリとカニを喰う行為に対する背徳感というか、アブノーマルな感じと言うか、まさに、「蟹」バリズムな快感を覚えることにある。
カニってなんか得体の知れない生き物じゃないですか。異質な。そんな生き物の足をもぎ、体を引き裂き、内臓をすすっている様子はちょいとSFっぽい。ともすればばらばらにされて食べられるのは自分のほうじゃないか、とか考えてしまいます。特に澄み切った空の下では。ではでは
 

追記

あと、「まんべ和牛」なる牛の肉は柔らかくてすごくおいしかった。カニよりおいしかったかも。