2017台湾旅行 ~その11~ 阿城鵝肉で至高のガチョウ肉を食べる

台北101を出たら、いよいよ台湾滞在での最後の夕食となります。実は、台湾で絶対食べようと思っていたのがガチョウ料理でした。

howto-taiwan.com

この記事を読んで、「そんなに美味しいのなら是非食べたい」と思っていました。台湾料理ならだいたい日本でも食べられますが、ガチョウ肉は寡聞にして食べたことがありません。

お店はいつも移動で使っていた双連駅から1kmぐらい離れたところにあります。ホテルから双連駅までもそのぐらいなので、徒歩で行けるだろうと思ったのが運の尽き。丸一日遊び回って、しかも台北101の外で瀕死の目にあった体には苦行もいいとこでした。迷わずタクシーを使えばよかった。


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どうにかこうにか目当てのお店にたどり着いたのですが、現金の手持ちが乏しかったので店員さんに

「かーいーしゅあかーま?」

と聞いてみたんですが、どうやら現金のみとのことで、やむなく近くのセブンイレブンで、300元の手数料を払って引き出すことになりました。ぐぬぬ。もっと現金を温存しておくんだった。

人気店らしく店内は満員で、料理の写真が入った注文票を渡されます。右上には順番待ちの番号が書かれていて合理的。

しばらく待って店内に通されたのですが、店員さんが済まなそうな顔をしてやってきました。聞くところによると、どうやらガチョウ肉が売り切れてしまって、半身は出せないとのこと。切り分けられた肉だけならどうにか出せるというので、「ここまで苦労して歩いてきたのに」と思いつつも、仕方ないので注文を変更しました。なんだよー、腹いっぱいガチョウ肉が食べたかったのに。

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いや多いし。普通に二人前以上はあるし。最後だからと他に注文した料理も多かったので、このぐらいで全然正解でした。で、初めて食べたガチョウ肉のお味はと言うと、

「めっちゃうまい!」

鶏肉と比べると全然味が濃くて、脂がたっぷりで噛みしめるごとに旨味がじゅわっと湧き出してとてもジューシー。最高だ~。

そして、今回の旅で一番感動した食べ物がこちら。

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何の変哲もないただの胡麻かけご飯に見えますが、実はガチョウ肉の脂がこってりとかけられているのです。これがもうヤバいぐらい美味い。脳汁でちゃう。普通の白米よりも絶対こっちを頼むべき。

こいつに合わせて頂きたいのが、鴨の血を固めた「麻辣血」です。

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鶏レバーっぽいのかと思っていたらぶるんぶるんとした食感で、ピリ辛味とあいまってごはんが進みます。ビールとの相性も抜群。隣に並んでいるのは九分で食べようと思ってタイミングを逃していたタケノコの煮物。そして台湾では高級食材なエリンギの炒め物も頼んでみました。

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皿に「いちばん」と書かれているのは謎w

エリンギもタケノコも、どちらも味が濃くて美味い! お昼を食べた高記は全体的にお上品で薄目の味付けでしたが、ここは下町で人気の食堂という感じで、全体的に荒々しく、力強さがありましたね。

そんな感じで評判通りのめちゃうまでした。これが本当の台湾の味だなあ!

〆は憧れていたマンゴーかき氷!

さて帰りはタクシーで(めっちゃ楽だった)双連駅から少し行ったところにある冰讃を目指しました。

www.taipeinavi.com

冰讃は台北に山ほどあるスイーツ屋さんの中でも特に有名で、その理由はマンゴーに強いこだわりがあるから。目玉商品のマンゴーかき氷には冷凍ものを使わないことにしていて、生のマンゴーが手に入らなくなる冬の時期は閉店してしまうという徹底ぶりなのです。

今回は10月の訪問ですでにマンゴーの旬は終わっていたのですが、たまたま帰り道で横を通った時に営業しているのをみつけ、突入してきた次第であります。

さて注文するのは当然マンゴーかき氷。写真付きのメニューを指差しで選べるのは楽ちんですね。

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キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

特に注目してほしいのがこの黄色の鮮やかさ。これはもう、まごうことなき完熟マンゴーです。口に運ぶと思わず、

「むふっ(はーと)」

という声が漏れてしまうぐらい甘くてトロトロで、噛みしめると口の中いっぱいにマンゴーの良い香りが広がって、控えめに言って天国ですわ。美味しいとかを通り越して、純粋な喜びですよね、ここまで行くと。

練乳ソースも濃厚さに華を添えて、単に甘いに甘いものをかけ合わせるんじゃなくて、クリーミーさを付け加えるのであればマンゴーと同等の甘さを誇る練乳でなければならないという、必然性から選ばれた人材ですね。

ほんと、台湾スイーツに関しては最初から最後まで当たりっぱなしでした。これはもう素材力だなあ。イタリアに行った時は、そんじょそこらのチェーン店のピザでさえも抜群に美味しくて本場との圧倒的なパワーの差を感じましたが、グローバル化が進んでどの国のどんな料理でも自宅にいて食べられるような時代になったとしても、最高に美味しく食べたいのであればやっぱり原産地に行くしかないんだろうなと思いました。

惜しむらくは、やはり10月という遅い時期だったので果物系が少なくなっていたこと。本当ならドリアンも食べてみたかったんですが、真夏の時期じゃないと屋台にも並ばないそう。次に行くときはもっと暑い時期にしたいなあ。