知内町健康保養センターこもれび温泉に行ってきました

知内番屋で牡蠣ニラ御膳に舌鼓を打った後は、すぐ近くにある町営の「こもれび温泉」に寄りました。このあたりの温泉というと知内温泉か、あとはちょっと戻って木古内にある「のとや」しかないような気がしていたんですが、こもれび温泉は平成8年オープンとのこと。そういえばしばらくこっちの方には来ていませんでした。

www.town.shiriuchi.hokkaido.jp

入場料は400円。真新しい建物は清潔感があって良いんですが、公営の建物だけあって旅情とか雰囲気みたいなものを期待したらダメですね。でも食堂はないまでもホットスナック系の自販機もあるし、畳敷の広間もあるので全然悪くないです。牛乳が雪印だったのは減点ですが、ここらへんは大沼からだいぶ離れているから仕方のないところ。

更衣室のロッカーは広く新しく、ちょっとしたスポーツジムのようです。と思ったら水着着用の歩くプールなどの施設も併設されているとのこと。どんなものか興味はあったけどお年寄り向けなんだろうな。水着も持っていないし、ここで疲労してしまったら帰れなくなりかねないのでパス。

大浴場は真新しくて清潔で無機質な雰囲気ですが、広くゆったりとした作りになっていて快適です。大きな浴槽にはジェット完備。ジャグジーの泡量も豊富で、「新しい」感じが隅々まで感じられます。

サウナが高温の乾燥式ではなく、中温の湿式になっているのもお年寄りに対する配慮でしょうか。入室時にはボタンを押すことになっているので、中で行き倒れになる危険性も少なそう。室内は薄暗く、静かな環境音楽が流れていてリラックスできました。水風呂も冷たすぎず快適な温度で、全体的にまろやかな印象です。この前行った谷地頭温泉は公設とはいえ温泉は熱いしサウナは乾式だし水風呂はギンギンに冷えているしでかなりエッジが効いた印象だったので、それとは色んな面で対照的だと感じました。

特筆すべきは露天風呂で、この日はお昼過ぎに伺ったのですが、庭に立った木の梢から日の光がこぼれて「これはまさに”こもれび温泉”だ!」と感動しました。似たような施設では函館市の旧戸井町にある「戸井温泉保養センター ふれあい湯遊館」があるんですが、そこは露天風呂がなく徹頭徹尾無機質な作りなんですよね。こもれび温泉も新しい施設だけにそんな感じでバリアフリーで味気ない、宇宙船みたいな温泉になりがちなところだったんですが、露天風呂にそびえるこの二本の木で救われたような気がします。

オススメ度は☆☆☆☆

良くも悪くも清潔で過不足ない普通の温泉です。物足りなさもあるのでわざわざこのためだけに知内町まで来るかと考えたなら疑問符ですが、知内番屋に牡蠣を食べに来たならマストで寄っておきたいところですね。